特定遊興飲食店の許可申請の案件を承りました。
特定遊興とは、店舗内で自分たちで踊ったりカラオケを歌ったりして楽しむ
区分で、警察の許可が必要な案件となります。
許可案件なので、当然ですがチェックは厳しいです。
今回は、施設の図面等は所有者から入手していたので、
場所の寸法や面積など、必要な数値はほとんど図面上に出ており、
早く終わるかなと当初は思っていたのです。
ところが、いざ現場に赴いてみると、図面と全く様相が違っています。
ざっと違っている部分を上げると、
〇 防音ドアが設置
〇 パーテーションのいくつかが床に固定され、壁化している
〇 壁や腰板などが改造されている
〇 床が少し浮き上がるなど、改造されている
〇 電飾関係は、大幅に増えている
といったところで、ありがちかもしれませんが、
元の図面をベースに平面図を仕上げていきました。
さて、再び、「ところが」です。
ある程度図面がまとまったところで、いざ測量すると、変更点を網羅しているはずなのに、
まったく数値が合ってこなかったのです。
他の先生からは、警察の現場チェック時には、誤差の許容は厳しいよ、
と言われており、どう区切ればうまく説明できるかについてはかなり悩みました。
区切りをつけても、正方形、長方形、台形のどれにも当てはまらないわけですから、
面積計算がうまくできないし、できても説明に困る….
これはあまり触れられませんが、数値が合わない理由は、建物のゆがみがひどく
なっているのが大きな理由ではないかと個人的には感じました。
他にも電飾関係が大幅に増えており、しかも新旧織り交ぜてあるため、
その名前や性能、照度が分からず、かなりインターネットの中を放浪しましたね。
現場でグーグルレンズを使い分かったものも多かったのですが、
結局分からなかったものもあります。
まあ、何とか突っ込まれても説明できるように準備を進めましたが、
チェック当日は結構ドキドキでしたね。
当日は、見知った顔の人が来られましたが、かといって仕事はきっちりされていかれ、
いくつか現場で即変更できるような指摘はありましたが、
何とか乗り切ることができたという感じです。
風俗営業の許可は、申請から55日間といわれていますが、
実際、申請からちょうど55日間で許可の通知がありました。
ですので、検討されている方は、日程に余裕を持つとともに、
少しでも早めの相談をお願いします。